「それでも人生にイエスと言う」

これは、私が専門家として、そして一人の人間として、最も大切にしている言葉です。

私たちの仕事は、相続や終活といった、人生の避けられない「喪失」の局面に立ち会うことです。その渦中では、誰もが未来への希望を見失いそうになります。

しかし、心理学者フランクルが説いたように、どんな困難な状況にあっても、人生が私たちに問いかけてくる「意味」は、必ず存在します。

私の役割は、単に法律手続きを代行することではありません。複雑に絡み合った問題を一つひとつ整理し、お客様が自らの力で、その「意味」を見つけ出し、再びご自身の「愛おしい人生」に、力強く「イエス」と言えるようになる、そのプロセスに最後まで寄り添うことです。

法律や制度は、あくまでそのための道具に過ぎません。大切なのは、人生に対する絶対的な肯定の姿勢を、お客様と共有すること。

それこそが、私の仕事の根底にある、揺るぎない信念です。

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