専門家として、お客様の人生に深く関わる時、常に自問自答することがあります。
私たちの役割は、お客様を「管理」することなのか、それとも「支援」することなのか。
先日、ドイツの成年後見制度(世話制度)に関する資料を読んでいて、その答えのヒントを見つけました。ドイツでは、世話人の役割を『代理よりも、支援』 と定義しているそうです。
そこには、たとえ判断能力が不十分になったとしても、その人の行為能力を原則として制限せず 、客観的な利益よりも、本人の希望を最大限に尊重する という、揺るぎない哲学がありました。これこそが、私たちが掲げる「Uncage(解放)」の思想そのものです。
私たちの仕事は、お客様を法律や手続きの知識で「管理」し、私たちの決めた正解へと導くことではありません。私たちが持つ全ての専門知識を使い、お客様が自らの力で、ご自身の人生を最後まで決定できるよう、その隣で「支援」し続けることです。